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人形


「ねぇ、孔雀」
「はい?!」
あまりにも意外な人物から声をかけられた孔雀は裏返った声で返事をしてしまった。
声をかけてきたのは新顔の…シアである。
「あのね、ぬいぐるみって作れる?」
「…ああ、伊達に西映で仕事してないからな〜」
お安い御用さ、と満面の笑みで答える。
「ホント!!?」
「ん…でも裁縫系なら…」

「と、いう経緯で私の所へ来た訳だね、シア君?」
「はい!」
元気よく返事をするシアに半ば呆れた様子で話を続けるセム。
「ぬいぐるみ…か。で、どんな物をご所望かな?」
「それは…」

「わぁー可愛い〜ッv」
「でしょ?セムさんに作ってもらったの!!」
仲よさ気に話す彩葉とシアをリリスが嫉妬の炎をメラメラさせて見ている事を本人達は知る由もなく。
「ずっと持ち歩いてるの?」
「ううん、今日だけ。寝る時に抱いて眠るの」
シアはそのぬいぐるみを嬉しそうにぎゅッっと抱きしめた。

…ちょうどその頃、弐寺をやっていたツガルが急に呻いて倒れたとか。

ミステリー…。

END


あとがき
公式設定発表されていないからこそ出来る妄想。
シアセムです。シアツガ前提の。
好きだなァ自分も。

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